国の地域再生中小企業創業助成金をだまし取ったとする詐欺罪に問われた元コンサルティング会社代表、金元道被告(31)と、飲食店運営会社社長、李慶信被告(32)は21日、札幌地裁(薄井真由子裁判官)の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で「両被告は助成金の該当要件を満たすため、知人に李被告の飲食店で新たに雇われたと装うように依頼した」と指摘した。
起訴状によると、2人は2013年11月、厚生労働省北海道労働局に助成金の支給申請書を提出。14年9月、李被告名義の口座に約800万円を振り込ませて詐取したとしている。
コンサル会社は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)北海道本部と同じ札幌市中央区の建物に登記され、北海道警は9月、事件の関連先としていずれも家宅捜索していた。会社は現在、別の場所に登記を移している。〔共同〕