福岡市は24日、税と国民年金に関する市のシステムの設定ミスにより、2002年度以降、217人の国民年金保険料の算定を間違っていたと発表した。うち保険料が本来より多く算定されていたのは189人、計830万円分。市が所得や世帯人数などの情報を日本年金機構に提供するために使うシステムに設定ミスがあり、保険料の免除について判定を誤った。
誤った免除判定による算定額通りに日本年金機構へ保険料が納められているかどうかは市は把握していないという。今後、日本年金機構が差額を還付したり、正しい保険料で納付し直してもらったりする。
同様の理由で、計4人の障害基礎年金の支給額にも誤りがあり、うち1人は本来より98万円少なく支給されていた。
市はシステム改修を10月末までに完了し、「全ての項目について確認を徹底するなど再発防止に取り組む」としている。