JR函館線の北海道旭川市と鷹栖町にまたがる嵐山トンネル(約1.3キロ)で起きた火災で、JR北海道は28日、トンネル内の復旧作業を続けた。27日に引き続き、旭川―深川間は上下線で終日運行を見合わせ、この区間を走る特急スーパーカムイの乗客はバスで代行輸送するが、同区間の復旧のめどは立っておらず、年末の帰省、観光客らに影響が出た。
JR北海道は28日の特急62本など列車計99本の運休、部分運休を決めた。
火災は27日午前5時ごろ発生。地元消防によると、トンネル内の壁や天井に設置された水漏れを防ぐウレタンのほか、架線が約800メートルにわたり燃えた。
火災が確認される約1時間前にトンネル内で架線に異常が検知され、送電が自動的に遮断されるトラブルが発生しており、道警や消防が火災との因果関係を調べている。
JR北海道は28日、札幌―旭川を結ぶ特急スーパーカムイを札幌―深川、滝川間で本数を上下線で通常のほぼ半分の24本に減らし運行。旭川―深川間はバスで代行輸送する。
札幌と稚内を結ぶ特急スーパー宗谷とサロベツは、旭川―稚内間で部分運行。札幌と網走を結ぶ特急オホーツクも旭川―網走間で部分運行する。〔共同〕