運転免許試験に合格して笑顔をみせる若者たち=10日午後、大阪府門真市一番町の門真運転免許試験場、中島嘉克撮影
総重量5トン未満の車が運転できる、現行の普通免許を取るための最後の試験が10日、全国の運転免許試験場であった。12日から改正道路交通法が施行され、その日以降に取得した普通免許で乗れる車は、3・5トン未満になる。土日は試験がないため、この日がラストデー。ふだんより多くの若者らが試験に臨んだ。
車の普通免許、早めの取得がお得 総重量の上限が変更へ
大阪府門真市の門真運転免許試験場では、744人が午後0時45分から50分間の学科試験に挑んだ。昨年3月の1日平均の受験者数の倍近くだ。午後2時半、モニターで合格者630人の番号が発表され、「やったあ」の声が響いた。
一方、不合格だった大阪市西淀川区の契約社員の男性(19)は「残念。3・5トン未満では仕事でのトラック運転は難しい」と肩を落とした。運送会社で荷積みをしており、「トラックを運転できれば仕事の幅が広がる」ため、現行の普通免許を取りたかったという。
改正法では、3・5~7・5トン未満の車を運転できる「準中型免許」が新設されるが、教習時間は普通免許より8~11時間長い。