陥没現場の断面図 福岡市のJR博多駅前で昨年11月に起きた地下鉄工事現場の陥没事故で、崩落したトンネル上部近くの岩盤の厚さが、市の想定する「2メートル以上」に満たなかった可能性があることが分かった。市側は「ただちに危険な数値ではない」としているが、設計や施工に問題がなかったかを国の第三者委員会が調べている。 市は当初、トンネル上部の岩盤層を厚さ2メートル以上になるように設計。だが施工前に一部で岩盤層が薄いことが判明し、昨年8月にトンネル上部を1メートル下げる設計変更を行った。これにより、2・66メートル以上の厚さが確保できるとしていた。 関係者によると、今年1月の国の第三者委の会合で、施工業者の大成建設JV(共同企業体)が、陥没事故後に行った現場周辺のボーリング調査の状況を報告。崩落したトンネル上部にごく近い歩道下の3カ所の解析値として、岩盤の厚さは1・81~2・03メートルだったといい、一部で市の想定を下回っていた。陥没地点でも2メートルに満たなかった可能性がある。 陥没地点のボーリング調査は、… |
岩盤の厚さ、市の想定未満だった可能性 博多の陥没事故
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