人の感情が読み取れる人型ロボット「Pepper(ペッパー)」によるバナナのたたき売りが9日、仙台市内のスーパーであった。頭に鉢巻きを締め、法被姿となったペッパーが、はりせんを手に「さてさてみなさん、ご覧あれ。最初は千円から」と愛らしく話すと、集まった買い物客からは次々と手が挙がった。
たたき売りを見た仙台市の下山拓実くん(8)は「とっても上手だった。顔がかわいくて、動きが人間みたい」と笑顔で話した。
青果販売会社「ドール」(東京)によるバナナの販売促進策の一環。たたき売り発祥の地といわれる北九州市・門司港の地元保存会の協力を得て、作った専用プログラムをペッパーに搭載した。
ペッパーはソフトバンクが開発。身長約120センチで高性能マイクやセンサーを使って人の感情や周囲の状況を読み取り、会話することができる。〔共同〕