大手予備校「駿台予備学校」の講師が著者となった漢字問題集の例文に多数の性的表現があるとして、インターネット上で「セクハラだ」などと批判する意見が出ていることが分かった。出版社は13日までに、次回の改訂時に内容を見直すことを決定した。
問題集は、駿台文庫(東京)が昨年2月に発行した「生きるセンター漢字・小説語句」。例文中のカタカナを漢字に置き換える問題で、「彼女のなだらかなキュウリョウをうっとりと眺めた」などといった表現が多数含まれていた。
ほかに「彼女の生きたキセキをストーカーのように辿(たど)る」や「教授と私のミッセツな関係を誰にも気づかれてはいけない」などの文章も見られ、予備校で現代文を担当する講師が著作した。
駿台文庫の担当者は「受験生が覚えやすい例文を目指したが、もう一度内容を精査したい」と説明。講師も「誤解された部分は直さなければいけない」と話している。改訂版の発行時期は未定という。
内容を見た東京都内の私大に通う女子学生は「『下ネタ』と銘打って発売するなら構わないが、普通の問題集だと思ってこの内容だったら嫌だ」と話した。〔共同〕