文部科学省は13日までに、次期学習指導要領の英語教育の在り方を議論している中教審のワーキンググループで、高校での新しい科目構成のたたき台を示した。現行の「コミュニケーション英語」を「英語コミュニケーション」に改め、「読む・聞く・書く・話す」の4技能を総合的に育成。発信力の強化を図る「論理・表現」も設置するとしている。
科目名は全て仮称で、構成や内容の議論を今後も続ける。中教審は2016年度中に指導要領の改訂内容を答申予定で、高校の指導要領の全面実施は22年度以降だ。
たたき台によると、英語コミュニケーションは1~3があり、1を必修とする。論理・表現も1~3で構成され、スピーチやディベートの活動が中心となる。
ほかに、より高度な内容を扱う科目として「総合英語」「ディベート・ディスカッション」「エッセー&ライティング」が示された。
現行の指導要領では、コミュニケーション英語の1~3と基礎のうち、1が必修。ほかに「英語表現」の1、2などがあるが、特に「話す・書く」の発信力が課題と指摘されていた。〔共同〕