TDKは13日、米半導体大手クアルコムとモバイル機器の通信に欠かせない高周波モジュールを開発、販売する合弁会社をシンガポールに設立すると発表した。クアルコム側が51%、TDK側が49%出資する。これを契機にクアルコムとの技術協力を進め、主力の電子部品事業でエネルギーや自動車などスマートフォン(スマホ)に続く分野を育てる考えだ。
合弁会社の設立時期は未定としており、TDKは子会社の独エプコスを通じて出資する。エプコスから従業員約4200人を含む高周波関連部門を切り出して新会社に移管する。これとは別にTDKとクアルコムはセンサーや非接触給電などの技術協力を拡大することでも合意した。