22日午前の東京外国為替市場で円相場は反落して始まった後、底堅く推移している。10時時点では1ドル=117円68~71銭と前日17時時点に比べ94銭の円安・ドル高だった。日欧の追加金融緩和観測を背景に日経平均株価は500円を超える上げ幅となった。株高が「低リスク通貨」とされる円の重荷となり、9時ごろには117円95銭近辺まで下げた。ただ「心理的な節目である118円ちょうど近くでは短期的な投機筋による持ち高調整の円買い・ドル売りが優勢になった」(外資系銀行)といい、円は10時10分過ぎに117円54銭近辺まで下げ渋った。
10時前の中値決済については「ドルの需給は不足気味だった」(国内銀行)との観測が出ていたが、相場への影響は限られたようだ。
円は対ユーロで反落後、下げ渋っている。10時時点では1ユーロ=127円67~70銭と同35銭の円安・ユーロ高だった。対ドルでの円買いが対ユーロに波及したため、円は下げ幅を縮小している。
ユーロは対ドルで続落して始まり、下げ幅を広げている。10時時点では1ユーロ=1.0847~51ドルと同0.0059ドルのユーロ安・ドル高で推移している。欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和観測がユーロを下押ししている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕