22日の東京外国為替市場で円相場は3日ぶりに大幅に反落した。17時時点は1ドル=118円04~06銭と、前日21日の17時時点と比べ1円30銭の円安・ドル高だった。日経平均株価が急反発したことで国内投資家などのリスク運用の意欲が戻り、「低リスク通貨」とされる円を売る動きが広がった。日銀による追加金融緩和策の観測も円の重荷となったようだ。
朝方から円売りが優勢だった。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が前日、3月にも追加緩和に踏み切る可能性を示唆したことで欧米の株式相場が上昇し、円売り・ドル買いが進んだ流れを引き継いだ。日経平均株価が後場に上げ幅を広げると円相場は一段安となり、夕刻には1ドル=118円18銭近辺と15日以来、一週間ぶりの安値を付けた。
9~17時の円の高値は1ドル=117円54銭近辺で、値幅は64銭程度だった。
円は対ユーロでも3日ぶりに反落した。17時時点では1ユーロ=127円84~88銭と、同52銭の円安・ユーロ高だった。日経平均の上昇と対ドルの円安が円売り・ユーロ買いを促した。
ユーロは対ドルで続落した。17時時点は1ユーロ=1.0829~32ドルと、同0.0077ドルのユーロ安・ドル高だった。ECBの追加緩和観測を背景にユーロ売り・ドル買いが進んだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕