東芝は25日、太陽光発電による売電を2月に始める計画を明らかにした。第1弾として東海大学などと組み、神奈川県平塚市にある同大学の柔道部の寮の屋根に太陽光発電設備を設置し、今月末から稼働する。東海大のほか、主に神奈川県内の大口需要家に電力を供給する。
東芝は昨年7月、新電力(特定規模電気事業者=PPS)として登録し、電力小売りへの参入方針を表明済み。今年4月の電力小売り全面自由化以降、一般家庭向けにも電力を供給する。電機大手ではパナソニックなども新電力に登録し、ビジネス開拓に動いている。
東芝は売電とは別に国内各地で発電システムも販売する。太陽光パネルやエネルギー管理システム、発光ダイオード(LED)照明など自社で持つ関連機器を合わせて設置するよう促す。発電システムの顧客として、ほかの新電力や工場などを持つ企業、大学などを見込む。