北九州市はカンボジアの主要9都市で手掛けた水道基本計画の策定支援について、さらに他の14都市に拡大する。これにより同国のほぼ全ての都市の基本計画にかかわることになる。支援対象の追加とともに、新たに北九州市内の企業が参加できる枠組みも用意。こうした水ビジネスを通じ地元企業の商機拡大につなげる。
北橋健治・北九州市長らが同国の首都プノンペンを訪れ、26日に同国の工業手工芸省などと覚書を結んだ。覚書には新たに上下水道関連144社などで構成する官民連携組織「北九州市海外水ビジネス推進協議会」が名を連ねた。
今後、同国政府は14都市の将来の人口予測や水の需要などについて調査し、浄水場の整備などを盛り込んだ基本計画を策定する。同市は整備手法や整備のための資金調達法の助言などを通じて計画策定を支援する。
同市は「早い段階から協議会が加わる枠組みを作ったことで、設計・工事の受注などに市内企業が加わりやすくなる」と期待している。