経済産業省が28日発表した2015年12月の商業動態統計(速報)によると、小売業販売額は前年同月比1.1%減の13兆3640億円だった。マイナスは2カ月連続。減少率は同年11月と同じだった。季節調整済みの前月比では0.2%減。経産省は小売業の基調判断を「一部に弱さがみられるものの横ばい圏」に据え置いた。
業種別では、原油安による石油製品の価格低下の影響で、燃料小売業の販売額が前年同月から16.3%減った。自動車や機械器具もマイナスだった。
百貨店とスーパーを含む大型小売店の販売額は0.9%増の2兆924億円で2カ月ぶりに増えた。既存店ベースでは0.0%増だった。既存店のうち百貨店は0.3%増、スーパーは0.2%減。コンビニエンスストアの販売額は5.1%増の9718億円だった。
併せて発表した15年通年の小売業販売額は前年比0.4%減の140兆6740億円だった。4年ぶりに前年割れした。〔日経QUICKニュース(NQN)〕