大手生命保険会社がIT(情報技術)やバイオ技術を生かした商品・サービスの研究や開発を始めた。
明治安田生命保険は1日付で企画部に「イノベーション推進準備室」を新設した。「最先端IT技術や医療・遺伝子情報、新規マーケット等を調査・研究する」と説明している。
遺伝子情報で病気の発症リスクの高さがわかれば、保険料を割高に設定したり、引き受けを拒んだりできる。遺伝子は「究極の個人情報」でもあり、実用化には倫理的な課題も多い。
日本生命保険は買収した豪ナショナル・オーストラリア銀行の保険事業で契約者の歩数や心拍数をもとに保険料を5~10%安くするサービスを試験的に始めた。国内展開も検討する。
第一生命保険も医療に関するビッグデータを新商品の開発などにつなげる。