【ブリュッセル=小滝麻理子】ベルギー連続テロの現場だったブリュッセル国際空港は2日、旅客便の運航を3日から一部再開すると発表した。3月22日のテロから12日ぶりの再開で、初日は欧州域内へ3便の出発を予定する。爆発のあった出発ロビーは損傷が大きく、完全再開にはなお数カ月かかる見通しだ。
警備を担当する警察職員組合と内務省が空港内の安全対策の強化で合意した。空港内の別の場所に搭乗手続き用の臨時カウンターをもうけ、出発ロビーに入る前の身体検査などを強化する。
同空港のアーノルド・フェイスト最高経営責任者(CEO)は記者会見で「テロに屈しないという思いへの小さな希望になる」と述べた。一方、「空調設備や新たな搭乗手続きカウンターを作り直す必要があり、業務の完全復旧にはなお数カ月が必要」とも話した。