13日の東京株式市場で日経平均株価が続伸した。上げ幅は一時、前日比420円を超え1万6300円台を回復した。取引時間中としては4月1日以来の水準となる。前日の米国株上昇に加え、外国為替市場で円高の進行が一服し、東京証券取引所第1部では全体の8割超の銘柄が上昇した。
トヨタ自動車やソニーなどの輸出関連株に買い注文が入った。銀行株を買い戻す動きも続いた。日経平均は朝方に節目の1万6000円台を回復し、その後も上げ幅を拡大した。原油価格上昇を追い風に、石油や商社などの上昇も目立つ。
市場ではファンドなど「これまで売り方に回っていた短期の投資家が買い戻している」(松井証券の窪田朋一郎氏)との声が聞かれた。ただ「円高懸念は根強く一段と上昇していく展開は考えにくい」(国内証券)との見方も多い。日経平均も買い一巡後は、上げ幅を縮小する場面があった。