バルーンシェルター=イオン提供
小売り各社は、食料品や大型テントなどの緊急支援物資を被災地に届けている。各社は支援物資のほとんどを県庁や役場、行政から指示された場所に送っており、そこから各避難所などにわけられるという。
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熊本地震 災害時の生活情報
セブン&アイ・ホールディングスは16日、水6千本とおにぎり3千個、生理用品200個を熊本県庁に送った。18日にも毛布200枚、下着500枚、靴下1千足を追加する予定だ。
ローソンは16日、おにぎり1900個、弁当とすし計200食、飲料3500本を同県益城町役場に届け、17日にはバナナ(3~4本)600房とオレンジ1千個を益城町にある県の産業展示場に送った。
ファミリーマートは17日から、熊本県に飲料水を提供している。555ミリリットル入りなど約5万4千本を用意。県職員らが宮崎県小林市の工場で受け取って各避難所に届けるという。
イオンは16日、熊本県に対し、おにぎりやパン計3万個、500ミリリットル入りの水10万本を、熊本市に毛布3万枚、おむつ2千個、トイレットペーパー2万個などを届けた。
また17日には、熊本県御船町役場近くの広場に緊急避難用大型テント「バルーンシェルター」2セットを設けた。千葉、神奈川両県のイオンの店舗に備えるテントを、日本航空や陸上自衛隊の協力を得て運んだ。
テント1セットの高さは約4メートル、幅約30メートル、奥行き約12メートル。約100人が過ごせるという。現地入りしたイオンの担当者は「雨や寒さをしのいで少しでも安心してもらえれば」と話す。