強風で崩れた足場が道路をふさぎ、信号機は傾いていた=17日午後5時3分、東京都足立区千住1丁目、林敏行撮影
日本海に発達した低気圧の影響で、17日は各地で強風が吹き荒れた。金沢市では午前11時40分ごろに最大瞬間風速37・5メートルを記録したほか、東京都内でも八王子市で午前10時ごろ、26・6メートルを観測。各地でけが人も出た。
都内ではビル工事の足場が倒れる被害が相次いだ。午前10時20分ごろ、多摩市の京王線聖蹟桜ケ丘駅前で、解体工事中の9階建てビルを覆う足場やパネル(縦40センチ、横180センチ)数十枚が強風で落下した。けが人はいなかった。目撃した男性(31)は「ガラガラガラと大きな音を立て一気に落ち、周囲も騒然となった」と話した。
午後1時45分ごろには、足立区の千住本町商店街で、建設中の7階建てのビルの足場が高さ約30メートル、幅約50メートルにわたって崩れた。けが人はなかった。
成田空港では着陸をやり直したり、目的地を変更したりする航空機が相次いだ。
一方、あたたかい南風が流れ込んだ影響で、17日は各地で気温が上がり、30度以上の真夏日となるところが相次いだ。津市で31・0度、香川県東かがわ市で30・9度、新潟県糸魚川市で30・7度を観測し、いずれも4月としては統計開始以来、最高となった。
ほかにも徳島市で30・1度、富山県高岡市で29・5度まで上昇した。