アイシン精機の子会社のアイシン九州。生産が止まっていて作業員らが出入りしていた=17日午後4時23分、熊本市南区、神沢和敬撮影
熊本県などで続く地震を受け、トヨタ自動車は17日、国内各地にあるトヨタ車の組み立て工場で、今週の稼働を段階的に停止すると発表した。部品の供給が滞っているのが原因。22日までに国内工場の大半で生産ラインが順次止まることになる。来週以降の稼働は、部品の供給状況をみて20日をめどに判断する。
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熊本地震 災害時の生活情報
熊本地震では、トヨタ自動車系部品大手アイシン精機の熊本市の子会社が被災。14日の発生直後から工場の稼働を止めており、復旧のめどが立っていない。この影響で、エンジン部品などの供給が止まり、福岡県内にあるトヨタ自動車九州の3工場も、16日まで操業を見合わせた。
トヨタ自動車は19日以降、東海や東北地方などにあるほかの工場でも、部品の在庫がなくなった生産ラインを順次止めていく。アイシン精機は、納入先への影響を抑えるため、部品をほかの工場で代替生産する方針だ。