Jリーグは19日、大阪府内で理事会を開き、熊本県を中心に起きている地震のため、23日に熊本市で予定されていたJ2熊本―横浜FC戦の中止を決めた。熊本は17日の敵地での京都戦に続いて中止となる。代替開催はいずれも未定。また、Jリーグは1千万円の義援金を出すことも決めた。
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アウェーを含めた熊本の今後の試合開催の見通しについて、村井チェアマンは①練習環境の確保②競技場の安全性③競技場アクセスの安全確保の3点を必要条件として判断していくとしている。ただし、「ハード面が整ったとしても選手の精神状態などを考えれば、(中止が)長期化する可能性はある」と話した。
熊本以外の試合開催は現時点では問題なく、リーグ全体での中止もない考えを示した。
熊本に対して、Jリーグや他のクラブからは、ホームからアウェーへの入れ替えや、県外に活動拠点を設けて試合を行うなどの提案が出された。熊本の池谷社長は「クラブに持ち帰って検討する」と話した。
池谷社長によると、熊本の全選手約30人のうち、10人程度が県内で避難生活を送り、ほかの選手は県外で生活しているという。「選手からも『サッカーをやっている場合じゃない』という声が上がっている。練習再開のメドも立っていない」と池谷社長。21日に選手やスタッフが熊本に集まり、今後について話し合う予定にしている。
また、Jリーグの原副理事長が18日に熊本入りし、熊本の選手や競技場の状況を確認。今後の熊本の活動について「余震が続く中、状況を見ていかなければいけない。すぐに判断はできない」と話した。