世界選手権を欠場することになった宮原知子
日本スケート連盟は20日、フィギュアスケート女子の宮原知子(関大)が、左足股関節の痛みが取れないため、世界選手権(29日開幕、ヘルシンキ)を欠場すると発表した。代わりに全日本選手権5位の本郷理華(邦和スポーツランド)が出場する。宮原の欠場で、世界選手権の成績で決まる来年の平昌五輪の出場枠の日本の3枠獲得は厳しくなった。
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宮原は連盟を通じ、「徐々に練習量を増やし、調整してまいりましたが、痛みが継続するため棄権を決断致しました。来シーズンに向けて今は治療に専念し、完全復帰が出来るよう頑張って行きます。ご迷惑とご心配をおかけし申し訳ありません」とコメントした。
全日本選手権で3連覇した宮原はその後、左足股関節の疲労骨折が判明し、日本連盟が2月7日に全治4週間であることを発表。その際は、四大陸選手権とアジア大会の欠場と、世界選手権の出場の意向を示していた。しかし、痛みが取れず2週間後の世界選手権で良い演技ができないと判断した。
日本は出場3選手のうち、上位2選手の順位の合計が13位以内で3枠、14~28位で2枠を得ることができる。世界選手権代表のうち、過去の世界選手権の成績は、エースの宮原が2位と5位。17歳の三原舞依(神戸ポートアイランドク)と16歳の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)は、今季シニアデビューしたばかりで、初出場になる。本郷は、6位、8位の実績があるが、今季はジャンプの不調に苦しんでいる。(後藤太輔)