熊本県内ではライフラインの復旧が本格化している。
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熊本地震 災害時の生活情報
西部ガスは熊本市など2市5町で供給を停止していた都市ガスの復旧作業を進めている。20日には同市中央区と南区で地中のガス管などの被害状況を確認したうえ、計約3600戸のガス栓を開く。ただ供給停止は約10万5千戸に上っており、完全復旧の見通しはたっていない。
電力は熊本県阿蘇市と南阿蘇村の計約3700戸が停電中。九州電力は同日中の復旧を目指している。熊本県によると、水道は19日午後3時現在、熊本市や宇城市、益城町などで少なくとも約10万戸が断水している。熊本市は断水は約4万戸と報告しているが、ほかにも復旧していない世帯があるとみられる。
一方、JR九州は20日、安全が確認されたとして、運転を見合わせていた九州新幹線の新水俣(熊本県)―鹿児島中央間の運転を再開。在来線は一部区間で終日運転を見合わせている。
また、熊本市交通局は一部区間で運休していた市電を全線で再開した。余震が続いているため最高時速20キロの徐行運転といい、担当者は「時間に余裕を持って利用してほしい」と話す。
空の便はさらに復旧が進んだ。熊本空港では同日、全日空が出発11便と到着10便の計21便、日本航空が羽田間の3往復と伊丹間の2往復の計10便をそれぞれ運航する予定という。