北京市気象局が6日に明らかにしたところによると、リアルタイムモニタリングの結果では、午後7時に北京市の平野部の大半で気温がマイナス18度前後となった。うち気象台の気温はマイナス17.9度で、過去20年間の1月上旬の最低気温(マイナス16.7度)を下回った。科技日報が伝えた。
朝早くから、SNSで多くの人が「凍り付くほどの寒さ」を訴えた。なぜ今回が特に寒いと感じたのだろうか。
専門家によると、これは主に強風によるものだ。風によって実際よりも気温が低く感じる現象は「風冷効果」と呼ばれる。「風冷効果」によってより寒く感じるのだ。
動かないか歩いていると気温がちょうどいいと感じていても、電動自転車に乗るとたちまち風が強くなり、全身が冷えるようになる。このような経験を持つ人が多いのではないだろうか。これには次のような理由がある。人の体温は通常36−37度で、周囲の環境の気温を上回ることが多い。無風か微風だと人体周辺の空気の分子交換が遅く、人体と大自然の空気の間で比較的安定した過渡層が形成される。空気が熱を伝えにくいため、この過渡層は人体の表面に張り付き保温効果を発揮する。
一方で、空気の流動が早いと、人体周辺の空気の保温層が絶えず新しい冷えた空気に取って代わられ、熱も奪い去られる。風が強いほど人体がより速く、より多く熱を失い、ますます寒く感じられる。これは同じ気温であっても、風が吹いているほうが無風か微風よりも寒く感じられる理由だ。
多くの科学実験において、人々は風の強さと体感気温の関係を発見した。気温が0度以上の場合、風の強さが2級上がるほど体感気温が3−5度下がる。気温が0度以下であれば、6−8度下がることになる。
専門家は「幸いにも、風冷効果はむき出しの肌にしか感じられない。そのため適切な服装を選び、肌の露出を極力避けることで、風冷効果を最小限に抑えることができる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月7日