熊本地震で14人が死亡した熊本県南阿蘇村の長野敏也町長が22日、地震後初めて記者会見し、崩落した阿蘇大橋など村内の復旧に「10年ほどの期間が必要」との見通しを示した。
3Dマップ 阿蘇大橋周辺の被害地図
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熊本地震 災害時の生活情報
地震や土砂災害で損壊した住宅の被害について、長野町長は「空から状況を見たが、1千棟に上るのではないか」と説明し、「仮設住宅が必要になるだろう。土地を選定している最中で、『すぐにでも』という気持ちだ」と述べた。村は建物の応急危険度判定を22日から始めたという。
長野町長は「150人の職員の半分が避難所に出て、満足に行政が回せていない」とし、「ボランティアの方には避難所運営や家屋の掃除を期待したい」と話した。その上で「全国からの支援に心から感謝を申し上げる。笑顔に戻ることを信じて復旧に向けて頑張っていきたい」と訴えた。(黒田壮吉)