新しい東京五輪・パラリンピックのエンブレムに決まった作品A。市松模様と藍色で日本らしさを表現し、形の異なる3種類の四角形の組み合わせで多様性と調和を表した
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会のエンブレム委員会(委員長=宮田亮平・文化庁長官)は25日、東京都内で新しいエンブレムを選ぶ最終審査を実施し、最終候補4作品の中から、藍色の市松模様で日本らしさを表現した作品Aの「組市松紋(くみいちまつもん)」を選んだ。制作者は東京都在住のアーティスト、野老(ところ)朝雄さん。旧エンブレムの白紙撤回から約8カ月を経て、ようやく大会のシンボルが決まった。
東京五輪エンブレム、最終候補4作品を公開 25日審査
タイムライン:東京五輪エンブレム
エンブレムを巡っては、昨年7月に決まったアートディレクター佐野研二郎氏による旧エンブレムが、ベルギーの劇場のロゴと似ていると指摘されたほか、選考過程の閉鎖性が問題視され、大会組織委は昨年9月に白紙撤回を発表。その後、エンブレム委員会を立ち上げて新たな選定作業に入り、今回の新しいエンブレムは公募1万4599作品の中から選ばれた。