中国国家鉄路集団有限公司(以下「同社」)が12日に明らかにしたところによると、同社はこのほど発表した「新時代の交通強国鉄道先行計画綱要」の中で、2035年に率先して近代化鉄道網を建設し、全国鉄道網を20万キロメートル前後とし、うち高速鉄道を7万キロメートル前後にするとした。列車は北斗衛星測位技術、5G通信技術などを利用し、宇宙・空・地上一体型の「スーパーブレイン」を構成する。科技日報が伝えた。
計画綱要は、北斗衛星測位技術、5G通信技術などを利用し、宇宙・空・地上一体型の列車制御システムを構築すると提起した。
同社工電部通信信号処の莫志松主管によると、従来の列車制御技術と比べ、新たな列車制御技術は飛躍的な技術革新を実現し、より効率的で、よりスマートに、より環境にやさしくなる。
莫氏によると、未来の列車の「スーパーブレイン」は従来の軌道回路の代わりに北斗測位を採用し、5G技術を利用し列車と列車の直接的な通信を実現する。測位の精度がさらに上がり、安全保障がより強化される。列車の追跡間隔を現在の最短3分から2分前後に短縮し、鉄道輸送能力を30%以上高める。
莫氏によると、未来の列車の「スーパーブレイン」は各列車の協同制御を重要な研究方向とし、発車する列車の加速、到着する列車の減速を実現し、電力を内部で循環利用する。理論的には100キロメートルあたりの1人平均のエネルギー消費量を約30%削減できる。京滬高速鉄道を例にすると、新型列車制御システムを採用した場合、高速列車の1往復で電力を9000kWhほど節約できる。
今年7月末現在の中国の鉄道営業距離は14万1400キロメートルにのぼり、世界2位。高速鉄道は3万6000キロメートルで世界一となっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年8月13日