名護キャンプのときの陽岱鋼。17日まで髪の毛は長かった
■スコアの余白
あれ? と思った。19日の試合前練習。左足首を痛め、先発メンバーから外れている陽岱鋼が目の前を通ったときだ。雰囲気が違う。何かが足りない。しばらく考えた後、気づいた。後ろ髪がなくなっている。
スコアの余白2016
金色に染め、肩につくぐらいまで伸ばしていた髪が、ない。ヘルメットや帽子をかぶると、わさっと出ていた髪が、ない。妙にすっきりしていた。理由を聞けたのは、6番・指名打者として10試合ぶりに先発メンバーに復帰した21日、決勝の2点本塁打を打った後だ。
「似合ってますか? イメージを変えようと思って。ずっとロングだったし、後ろ(髪)がなかったら、どういう感じかな、と」。ただ、即断はできなかった。1週間ほど美容師と連絡を取り合い、悩んだという。
この21日には、栗山監督もきれいに散髪して札幌ドームに現れていた。「ダイ(陽)が髪の毛を切ってきたとき、『監督がスタメンに使うと思ったから』と言ってきたんだよね。ダイには『きょう使うから、おれも切ってきたよ』って言っといた」
2人の散髪から、運気が変わったのかチーム状態は上向きつつある。「でも、切った後は寒かった。もう慣れたけど。あと、ヘルメットと帽子が大きいので、違和感がある」と笑う陽。しかし、かっこいい人はどんな髪形でも似合うから、何ともうらやましい。(山下弘展)