防災用品開発メーカー社長の山本修一さん(中央)が避難所に持ち込んだ大釜=23日、熊本県益城町、内田光撮影
隣接する避難所も合わせて約1100人が身を寄せる熊本県益城町総合体育館で、熊本地震の発生直後から500人分の食事をまかなえる大釜が二つ、フル稼働している。富山県高岡市のメーカー社長が運んできた。一連の地震で大きな被害を受けた同町で最も大きな避難所の「食」を、日々支えている。
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熊本地震 災害時の生活情報
毎日、体育館脇の屋外テントに置かれた大釜からは、白い湯気が立ち上る。24日昼はみそ汁と博多ラーメンが提供された。温かい汁物は長引く避難生活を強いられる被災者に好評で、いつも長い行列ができる。
大釜は直径60センチ、高さ85センチで、重さ50キロ。ただの釜ではない。避難所での炊き出しを想定し、かまどが一体になっているのが特徴だ。キャスター付きで、移動も容易。プロパンガスに加えて、被災地でも比較的入手しやすい灯油や薪、廃材まで燃料として利用できる。