車中泊の女性に声をかける兵庫県の医師や看護師ら=25日午後6時35分、熊本県益城町のグランメッセ熊本、太田成美撮影
熊本地震発生後、相次いでいるエコノミークラス症候群(肺塞栓(そくせん)症など)で、入院が必要と判断された重症の患者が35人にのぼった。このうち女性は約8割を占める。専門家は重症ではないものの、原因となる血栓(血の塊)が足にできた人は数倍いるといい、注意を呼びかけている。
エコノミー症候群、重症者は35人 熊本、女性が29人
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夜になると、避難者の車が集まる益城町の大型展示場「グランメッセ熊本」。 グランメッセで支援物資を受け取った熊本市東区の三浦房子さん(65)は自宅前で車中泊。後部座席と運転席との隙間にスーツケースを置き、なるべく水平になるようにして寝ている。暗い車内でスマートフォンを見ていると突然息が苦しくなることもあり、「エコノミークラス症候群かとドキッとした」と話す。
県の発表では、35人の内訳は男性6人に対し女性は29人。このうち65歳以上の女性は19人にのぼった。