米アップルは26日、2016年1~3月期決算を発表し、13年ぶりの減収減益となった。売り上げを引っ張ってきたiPhone(アイフォーン)とタブレット端末iPadの成長鈍化が顕著になった。
売上高は前年同期と比べて13%減の505億5700万ドル(約5兆6100億円)、純利益も22%減の105億1600万ドル(約1兆1600億円)。減収減益は、03年1~3月期以来だ。
アップルの売り上げの6割以上を占めるiPhoneの販売台数は前年同期と比べて16%減の5119万台と初の前年割れ。iPadも同19%減の1025万台と、不振が続いている。
電話会見でティム・クック最高経営責任者(CEO)は、不振の原因に「ドル高など為替要因による米国外の収益の目減り」などを挙げた。
インドではiPhoneの売り上げを56%伸ばした一方、香港や他のアジア諸国、米国などで売り上げが縮小。4~6月期も引き続き減収になる見通しを示した。(サンフランシスコ=宮地ゆう)