「美女と野獣エリア(仮称)」のイメージ=オリエンタルランド提供
オリエンタルランドは27日、東京ディズニーランド(TDL)などにいずれも2017年春以降にオープンさせるとしていた3件の大型計画を見直す、と発表した。東京ディズニーリゾート(TDR)の入園者は当初の想定を上回る年間3千万人を超える状況で、予定通りに工事を進めると混雑して、客に迷惑がかかると判断したという。
TDLでは、「ふしぎの国のアリス」をテーマにした新エリアは計画自体をとりやめ、「美女と野獣」がテーマの新エリアは20年春オープンに先延ばしする。東京ディズニーシーでは、映画「アナと雪の女王」の新エリアを、「21年以降の導入」を念頭に検討を続ける。
同社は「20年春までにほかの新しいアトラクションやシアターをつくり、お客様に迷惑をかけない形で充実させていく」としている。また、27日発表した16年3月期の純利益は前年より2・6%多い739億円となり、過去最高を更新した。(西尾邦明)