国土交通省は28日、全国の高速道路で2015年に渋滞によって利用者が無駄にした時間は全区間で2億時間に上り、年間10万人分の労働力が失われているとする試算を発表した。最も損失が大きかった区間は昨年に続き東名高速上りの海老名ジャンクション(JCT)―横浜町田だった。
調査対象は首都高速と阪神高速を除く、全国の高速道路の全2632区間。ワースト10のうち、6区間を東名高速が占めた。通行台数やカーナビなどから得た速度などを分析した。最も渋滞がひどかった海老名JCT―横浜町田の上り線では、年間134万時間の損失となった。
■高速渋滞ワースト区間と損失時間
①東名上り (海老名JCT~横浜町田)134
②東名上り (東名川崎~東京) 126
③東名下り (横浜町田~海老名JCT)107
④中央上り (調布―高井戸) 101
⑤中国上り (西宮山口JCT―宝塚) 100
⑥東名上り (秦野中井―厚木) 90
⑦中国下り (中国池田―宝塚) 85
⑧東名阪上り(亀山JCT―鈴鹿) 84
⑨東名下り (豊川―音羽蒲郡) 82
⑩中央上り (大月―上野原) 80
(数字は渋滞で利用者が無駄にした損失時間の合計、単位は万時間)