イラン国会議員選(定数290)は4月29日、2月の投票で結果が決まらなかった68議席をめぐり、決選投票があった。30日のイランメディアの開票速報によると、ロハニ大統領を支持する改革派と保守穏健派が優勢で、前回の投票とあわせ、対立する保守強硬派の議席を上回ることが確実になった。改選前から勢力が逆転することになる。投票率は59%。
イランのメヘル通信は決選投票で、自由な社会を目指す改革派と保守穏健派が合わせて34議席、反欧米でイスラム教の規律を重んじる保守強硬派が22議席を獲得したと伝えた。2月26日の第1回投票でも改革派と保守穏健派が、首都テヘラン(定数30)の議席を独占するなど勢いを得ていた。第1回投票では、各選挙区で総投票数の25%以上を得票しないと当選できない。(テヘラン=神田大介)