長野県軽井沢町で1月、乗客・乗員15人が死亡したスキーバス事故で、国道で撮影された映像を分析した結果、現場の約125メートル手前まで、バスのブレーキランプが点灯していなかったことが、捜査関係者などへの取材でわかった。
長野スキーバス転落事故
このバスは、ギアを落とす際に速度が速すぎると、ニュートラルに入り、エンジンブレーキが利かない構造になっている。事故直前、バスの速度は制限速度の2倍の時速約96キロに達し、バスのギアはニュートラルだった可能性があることが長野県警の捜査ですでに判明している。
県警や国土交通省関係者は「(エンジンブレーキを利かせようとしたのに)ギアを落とせないことに運転手が焦り、フットブレーキを踏むのが遅れた可能性がある」とみている。