愛知県豊田市の畑で4月に女性の遺体が発見された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された元派遣会社社員の無職万井(よろずい)大輝容疑者(24)=同市樹木町4丁目=が、同じ派遣会社の登録社員だった女性の管理担当者として、住居などの個人情報や派遣先を把握できる立場にあったことが県警への取材でわかった。
畑に遺体を遺棄した疑い、24歳の男逮捕 愛知
県警によると、女性は住所、職業不詳小谷川(こたにがわ)彩さん(22)。万井容疑者は2月9日ごろ、畑に小谷川さんの遺体を放置した疑いがある。万井容疑者は当時、勤務していた派遣会社で、派遣先に登録社員を紹介するなどの管理業務を担当。小谷川さんの担当も務めていたという。県警は、万井容疑者は小谷川さんと同じ会社に勤めていただけでなく、面識があり、住居などの個人情報も把握する立場にあったとみて捜査を進め、小谷川さんが死亡した経緯も慎重に調べる。
2人の勤務先だった派遣会社によると、万井容疑者は2014年4月に入社し、今年4月30日に退職した。小谷川さんは昨年10月に派遣登録し、同年11月に数日間勤務していた。
4月26日の遺体発見後、小谷川さんの親族から問い合わせがあり、県警は遺体が小谷川さんである可能性を視野に調べたところ、小谷川さんの元担当者で、遺棄現場近くの集合住宅に住む万井容疑者が捜査線上に浮上。万井容疑者が5月7日夕、派遣会社の元上司とともに県警中村署に出頭し、遺棄について自供したため、逮捕したという。