米満隆さん(79)と京子さん(78)夫妻。30年ほど前に改築した2階建ての農作業小屋(左)が本震で倒壊し、築27年の自宅(右)も傾きひびが入った。今は敷地内の別の小屋で暮らしている「早く解体したいが私たちにはどうにもできない」と悩んでいる=13日午後3時5分、熊本県益城町、福岡亜純撮影
熊本県益城町で被災した米満隆さん(79)と京子さん(78)夫妻。30年ほど前に改築した2階建ての農作業小屋(左)が本震で倒壊し、築27年の自宅(右)も傾きひびが入り、敷地内の別の小屋で暮らしている。
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地震から1週間ほどは「混乱して何が必要か、何をすればいいのか分からなかった」。「今は先が思いやられてどうしようもない。地獄にいるように感じるよ」と話す。
益城町中心部がボランティアらの応援で復興し始めたことを知り「平田地区は地震のときから時間が止まったままだ」とため息をつく。
夫の隆さんは地震後、両足がむくみ靴が入らないため地下足袋を履いている。京子さんも悪かった足腰が悪化したという。「早く(農業)小屋と自宅を解体したい。いつになってもいい、次は平屋の小さい家を建てたい」と話している。(福岡亜純)