韓国で販売された加湿器の殺菌剤で200人を超える死傷者が出た問題をめぐり、ソウル中央地方検察庁は14日未明、最も多い死傷者を出した殺菌剤の製造販売元、英日用品大手レキットベンキーザーの韓国法人元代表ら4人を業務上過失致死傷の疑いで逮捕した。
同地検などによれば、逮捕されたのは同法人の元代表、元研究所長、元研究員の3人と、別の加湿器用殺菌剤を販売した元企業代表の計4人。
同法人元代表ら3人は2000年10月、有害性の検査をせずに毒性のある殺菌剤を開発して販売し、広告で「子供にも安全」とうたった容疑がかけられている。韓国メディアによれば、元代表は「英国本社の指示に従っただけ」などとして容疑を否認。元企業代表は容疑について大筋認めているという。
英日用品大手の韓国法人代表は2日、初めて被害者に謝罪し、補償する考えを表明。被害者らは不買運動を展開している。(ソウル=牧野愛博)