選挙権が18歳以上まで広がる今夏の参院選で、京都府の木津川市選挙管理委員会は、市内の府立高校2校にも期日前投票所を設けると決めた。若い人に選挙に関心を持ってもらおうという試み。総務省は「同様の例は、まだあまり聞いたことがない」という。
市選管によると、2校は南陽高校と木津高校。公示日翌日から投票日前日までの別々の日にそれぞれ1日だけ、放課後の2~3時間に投票できるようにする。高校生に限らず、一般の有権者の投票も受け付ける。
18歳以上の高校生は市の選挙人名簿に登録されていれば、投票だけでなく、立会人を務めることもできる。両校は立会人のほか、投票に来た人を投票所まで誘導する仕事も生徒に担わせる方向で検討している。
有権者の本人確認や二重投票を防ぐ対策は市職員が担当する予定だ。市役所など3カ所の期日前投票所は従来通り開設する。市選管の担当者は「若い人が政治に接する機会を増やしたい」と話している。(小林正典)