「ジーンズの裾上げはしたことがありません」。股下82センチの長い足を生かした蹴り技で金メダルを目指す浜田
リオデジャネイロ五輪から、国・地域の特徴を表す色のカラーズボンの着用が認められるテコンドー競技で、唯一の日本代表となる女子57キロ級の浜田真由(ミキハウス)は、これまで通り、白の道着で五輪に臨むことを決めた。8日、全日本協会の金原昇会長が明らかにした。
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ロンドン五輪5位で昨年の世界選手権を制した浜田は当初、五輪会場のマットが、青と緑色であることから、「その色をはけば、相手が見にくいかな」と、周囲と同化する「カメレオン作戦」を検討。だが、金原会長は「世界女王なんだから余計なことはせず、原点に帰ろう」と説得。結局、浜田も「白」で納得した。
8日、東京都内で練習を公開した浜田は、「自分のスタイルを崩さず、一戦一戦積み重ねた先に金メダルがある」と活躍を誓った。
カラーズボンは「選手がより一層、国への誇りを持って戦える」と世界テコンドー連盟が3月に採用を決定。テレビ映りを華やかにし、観戦者にも選手を判別しやすくする狙いもある。(原田亜紀夫)