米プロバスケットボール協会(NBA)の王者を決めるファイナル(7回戦制)は10日、米オハイオ州クリーブランドで第4戦が行われ、ウォリアーズがキャバリアーズを108―97で破って通算3勝1敗とし、連覇に王手をかけた。13日(日本時間14日)の第5戦は本拠オークランドで行われる。
地元のキャバリアーズが第3クオーター残り8分51秒で8点リード。ここでウォリアーズのエース、カリーに火が付いた。ジャンプシュートの精度が戻り、第3クオーターに3本の3点シュートを決めて11得点を挙げ、第4クオーターも13得点。2年連続最優秀選手(MVP)が逆転勝利へと導いた。
レギュラーシーズン得点王のカリーは第3戦まで平均16得点。不調とみられていたが、第4戦で38得点、6アシストと爆発。カー監督は「彼がMVPに選ばれたのは理由がある」と目を細めた。
チーム全体でも17本の3点シュートを決め、ファイナルでの1試合最多記録を更新。カリーは「自分たちらしさが出せた」と笑顔を見せた。
ファイナルで3勝1敗となった32度のうち、逆転は一度もない絶対的な優位。それでも、カリーは「第5戦は今季最大のゲームになる。まだリラックスできない」。28歳の大黒柱は、昨季果たせなかった地元での優勝決定へ気を引き締めた。(時事)