伊藤若冲筆「竹に雄鶏図」=宝蔵寺提供
古都に伝わる秘宝を披露する秋の「京都非公開文化財特別公開」の概要が16日、主催の京都古文化保存協会から発表された。10月28日~11月7日(一部異なる)に、京都市と京都府八幡市の社寺など21カ所が参加。今年生誕300年で注目を集める江戸中期の「奇想の画家」、伊藤若冲(じゃくちゅう、1716~1800)の水墨画も公開される。朝日新聞社が特別協力する。
春の京都文化財特別公開
水墨画は、伊藤家の菩提(ぼだい)寺の宝蔵寺(京都市中京区)が所蔵する「竹に雄鶏(ゆうけい)図」(縦102センチ、横29・8センチ)。2013年の調査で、墨の濃淡をつけながら躍動感豊かに雄鶏を描く作風や、「若冲居士」の印影などから若冲筆と確認された作品だ。宝蔵寺ではやはり若冲による拓版画「髑髏(どくろ)図」も公開される。
このほかの公開は、上賀茂神社(10月17日~11月7日)▽下鴨神社(同)▽冷泉(れいぜい)家(11月3~6日)▽法然院(11月1~7日)▽妙蓮寺▽清浄華(しょうじょうけ)院▽廬山(ろざん)寺▽瑞泉寺▽誓願寺▽安養寺▽京都ハリストス正教会▽知恩院三門▽妙法院▽平等寺▽東寺灌頂(かんじょう)院▽東寺講堂・五重塔=以上京都市▽石清水八幡宮▽神応(じんのう)寺▽正法(しょうぼう)寺▽松花堂庭園・美術館=以上八幡市。
拝観料は1カ所大人800円、中高生400円(一部異なる)。詳細は協会ホームページ(
http://www.kobunka.com