各国のEU懐疑派
欧州連合(EU)残留の是非を問う23日の英国の国民投票を前に、EU不信が各国に広がっている。19日投開票のローマ市長選では、EU懐疑派の野党・五つ星運動が擁立したビルジニア・ラッジ候補(37)が勝利した。26日に総選挙があるスペイン、来春に大統領選があるフランスなどで、EUに異を唱える政党が勢いづいている。
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「19日、五つ星運動は首都の市長となってイタリアを変える。23日、英国はEUを離脱して欧州を変える。ドミノ現象を起こす」
EU離脱の旗を振る英国独立党(UKIP)のファラージ党首は、11日付の伊主要紙コリエレ・デラ・セラのインタビューでこう予言し、「古いEUをぶっ壊す」と気勢を上げた。