愛知県内の市立中学校の2年生約250人分の個人情報がインターネット上に流出していることが発覚した問題で、市教育委員会は24日、この中学校の2年生の男子生徒が中学校のサーバーに侵入して情報を持ち出していたと発表した。生徒は深く反省しているという。県警は不正アクセス禁止法違反の疑いもあるとみて、生徒から事情を聴いている。
市教委などによると、生徒は中学校の教員用パソコン周辺にパスワードが書かれているのを見つけて記憶し、校内の生徒用パソコンからサーバーに不正アクセスしてデータを入手。生徒は当初、このパソコンのみで閲覧していたが、他のパソコンからも閲覧したくなったため、データを外部のブログに掲載したと説明しているという。
流出した情報は、指導やクラス編成に使うため、各生徒の出身小学校から引き継いだ情報を元に中学校が作成。生徒の氏名、住所のほか、性格や友人関係のトラブル、障害や食物アレルギーなどの個人情報が含まれていた。同校の元教諭が5月17日、ネット上で自分の名前を検索したところ、情報が流出しているブログを発見。連絡を受けた市教委がブログの管理者などに削除を要請し、現在は閲覧できなくなっている。