見つかった賞味期限切れ食品
愛知県清須市や名古屋市のスーパーの棚から賞味期限切れ食品が次々に見つかった。警察は偽計業務妨害の疑いで店の近くに住む無職の女(69)を逮捕したが、謎は残ったまま。なぜ期限切れ食品を保管し続け、今になって置いたのか?
事件は店からの通報で発覚した。清須市のスーパーで5月23日までにマーガリン計6箱が、26日には500グラム入りの小麦粉5袋が見つかった。愛知県警が捜査を始めると、事件を知った名古屋市内の2店舗から「約8年前に期限が切れた小麦粉が見つかった」と通報があり、両市内の2店舗でも期限切れの乳酸菌飲料「カルピス」計2本が新たに発見された。スーパーの会社は、バラバラだった。
各店舗の防犯カメラの映像解析などから、県警は清須市の店にマーガリン4箱を置いた容疑で女を逮捕した。女は「小麦粉もやりました」と供述し、女の自宅からは期限切れのマーガリン5箱と小麦粉1袋、カルピス6本が見つかった。入手経路について「昔買った」「もらった」、動機は「もったいなくて捨てられなかった」という趣旨の供述をしており、県警が慎重に調べている。今のところ、期限切れ食品を食べて被害を訴える声は届いていないという。