日本固有種の魚・ユウゼンの群れ。地元では、「ユウゼン玉」と呼ばれている=小笠原諸島・嫁島沖、諫山卓弥撮影 東京都心から南へ千キロ。「絶海の群島」と呼ばれる小笠原諸島の海にもぐった。美しさは世界屈指だ。透明で濃い青は、かつての諸島の名「無人(むにん、ぶにん)島」にちなみ、「ボニンブルー」と呼ばれる。クジラやイルカ、アオウミガメをはじめ、様々な生き物に出会える。 小笠原の固有種ピンチ 世界遺産登録5年、外来種が脅威 5~6月の海はまだ冷たさが残る。でもこの時期にしか出会えない世界がある。 静かに潜っていくと、群れをなすユウゼンに囲まれた。ユウゼンの名の由来は友禅染。黒地に白斑点の模様が、まさに和風だ。小笠原から八丈島の海域にいる。普段は1~2匹で泳ぐが、春に数十~数百匹が群れて「ユウゼン玉」をつくる。繁殖のために集まるのか、他の魚の卵を狙っているのか、まだ謎が多い。 岩陰に入ると、いかつい顔のサメ「シロワニ」がいた。そっと近寄り、岩にへばりつき、身じろぎせずに観察する。鋭い歯をむき出し、ギロリとした目で迫って来たかと思えば、3メートルの巨体をくるりと反転。こちらを気にもせず悠然と泳いでいる。おとなしいサメとは知っていても緊張する。 嫁島には巨大な岩「マグロ穴」が海上に突き出ている。そのアーチの下にはイソマグロが群れていた。1メートル超クラスが時には数百匹、銀色の巨体を光らせ、ぐるぐる回る姿は迫力満点だ。 陸上の生物に比べて、海の魚は固有種であるかの判断は難しく、研究も進んでいない。だが小笠原のオビシメやミズタマヤッコ、ミナミイカナゴは固有種とみられており、ミナミイスズミのようにほかの海域の魚とは色など特徴に違いがみられるものもいる。 美しさがあふれるこの海にも、かすかな変化はあるという。父島生まれでダイビング店「海神」のガイド・山田鉄也さん(31)は、テングダイなど根魚が減り、海藻のラッパモクが増えたと感じる。「海は豊かな魚たちのすみかであり、海鳥たちのエサ場でもある。観察を続けていきたい」(中山由美) |
小笠原の「ボニンブルー」 海を彩る生き物たち
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