青い海中を泳ぐミナミハンドウイルカ=小笠原諸島の嫁島沖、諫山卓弥撮影
東京の南約1千キロの太平洋上に浮かぶ小笠原諸島で、イルカの観察がベストシーズンを迎えている。
特集:どうぶつ新聞
小笠原では野生のイルカを船から観察し、海中でいっしょに泳ぐこともできるツアーが人気を集めている。
地元のダイビングショップ「KAIZIN」のガイド・山田鉄也さん(31)によると、生息しているのは主にハシナガイルカとミナミハンドウイルカの2種類。どちらも1年を通して見ることができるが、好天が続く5~9月が観察に適しているという。
山田さんの案内で、小笠原諸島の嫁島沖で記者が海中に入ると、10頭ほどのミナミハンドウイルカが姿を現した。体をくねらせながら素早く周りを泳ぎ、しばらくすると青い海中に消えていった。
山田さんは「野生の生き物なので、触るだけでストレスを与えてしまうこともある。ガイドの指示に従って接してほしい」と話している。(諫山卓弥)