(5日、オリックス3―0ソフトバンク)
金星と言ったら、失礼だろうか。オリックスはこの試合前までソフトバンクに8敗し、その間の勝利は5月14日の一つだけ。この夜がようやくの2勝目。その立役者は西だ。
高い制球力で、打たせてとる投球に徹した。ピンチらしいピンチは2点リードの六回。先頭高田に三塁のグラブをはじく安打を打たれ、中村晃への四球で走者をためた。ほんの少し、怪しげな空気が漂う。迎えたのは4番・内川。1ストライクからの2球目。外角低めに投じた135キロが絶妙のコースへ沈んでいく。引っかけさせ、遊ゴロ併殺打。なお2死三塁で柳田。ここも外角球で打ち損じを誘い、遊飛に退けた。
チームも自身も不振を極めた。…