2日に投票が行われ、接戦で集計作業が続いているオーストラリア総選挙の下院選(小選挙区制、定数150)で8日、与党・保守連合(自由党、国民党)が政権を維持する見通しとなった。ただ、改選前の90議席から大幅に減るのは確実で、ターンブル首相の政権運営は難航が予想される。
公共放送・豪ABCの独自集計では8日夜現在、保守連合73、労働党66、その他5。未確定6議席のうち3以上を与党が押さえ、過半数に達するとの見方が強いが、与野党とも過半数に達しない「ハングパーラメント」(宙づり議会)になっても、与党が多数派工作で政権を維持するのは確実とみられる。
野党・労働党のショーテン党首は8日、「(ターンブル氏は)数日中にぎりぎりで勝つだろう」と述べ、事実上敗北を認めた。負けはしたが、改選前の55議席からは大幅に議席を増やしており、ショーテン党首は労働党内の基盤を固めた。
ターンブル首相はすでに当選確…