東京都八王子市の傷害事件で東京地検立川支部が男性2人を誤認起訴した疑いがある問題で、犯人の目撃証言が逮捕前後で変遷していたことが関係者への取材でわかった。背の高さが捜査側の見立てに合うよう誘導された可能性もある。東京地裁立川支部は13日、保釈中の被告2人の勾留を職権で取り消す決定をした。
事件は2014年1月に発生。男性2人が複数の男に殴られ、全治2週間と1カ月のけがをした。警視庁八王子署は今年3月、いずれも中国籍の会社経営者2人を逮捕。容疑を否認したが、東京地検立川支部が起訴し、公判中だった。
関係者によると、起訴の主な根拠は被害者や一緒にいた知人の目撃証言だった。知人は事件直後、「犯人は3人組で身長は175センチ、160センチ、160センチだった」と証言していた。
だが、捜査で浮かんだ2人の身…